名古屋市の営利目的の覚せい剤密輸事件で逮捕 不起訴獲得の弁護士

2017-02-28

名古屋市の営利目的の覚せい剤密輸事件で逮捕 不起訴獲得の弁護士

名古屋市守山区に住むAさんは、出張でシンガポールに行った際、知人男性から「日本にいる友達に荷物を届けてほしい。早く、確実に届けたいんだ。日本円で20万円支払う」と言われ、承諾しました。
Aさんが日本に戻ると、空港の検査で、預かった荷物の中から大量の覚せい剤が見つかり、営利目的の覚せい剤密輸罪逮捕されることとなってしまいました。
Aさんは、「自分は、荷物の中身が覚せい剤だとは思ってもいなかった」と考え、刑事事件専門の弁護士に依頼することにしました。
(フィクションです)

~営利目的の覚せい剤輸入事件~

営利目的の覚せい剤密輸罪は、営利の目的で前項の罪を犯した者は、無期若しくは三年以上の懲役、又は情状により無期若しくは三年以上の懲役及び一千万円以下の罰金が科されます。
規定されている刑罰から見ても分かるように、営利目的の覚せい剤輸入は、大変重い犯罪です。
営利目的かどうかは、主に覚せい剤の量で判断されることが多いようです。

覚せい剤密輸罪の成立には故意、すなわち、覚せい剤を輸入するのだという意思や認識が必要なので、自分が運んでいるものに覚せい剤が入っているとは全く思っていなかった場合、成立しません。
しかし、報酬の額や人間関係などから、中身が何らかの違法薬物ではないかと思っていた場合は、故意が認定される可能性があります。

起訴・不起訴を決定する権限を持つ検察官が、被疑者の故意の有無を判断する際、検察官に対して話したことが考慮されることはもちろんですが、警察官に対して話したこと(供述調書)も、証拠になります。
特に、逮捕されてすぐの供述調書は、記憶が鮮明なうちに語った内容として、重視される可能性があります。

自分の荷物の中に覚せい剤が入っていると全く思っていなくても、逮捕されてすぐの取調べで、警察官から「荷物を運ぶだけで高額の報酬がもらえるなんて、怪しいと思わなかったのか? 中身がヤバいものだとは思わなかったか?」というような質問をされて、「確かにうますぎる話だとは思いました」というような答え方をするだけで、故意が認定されてしまう可能性があるのです。

営利目的の覚せい剤密輸罪で突然逮捕されてしまって、自分が今後どうなるのかも全くわからず不安な状態で、警察や検察の取調べに適切に対応することは難しいことです。
不起訴処分や無罪判決を得るためには、できるだけ早期に弁護士に相談し、法的なアドバイスを受けることが重要です。
営利目的の覚せい剤密輸罪で逮捕されてお困りの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所までご相談ください。
愛知県守山警察署までの初回接見費用 3万8200円