東京都品川区でのおとり捜査で現行犯逮捕 薬物事件に強い弁護士が接見

2018-05-19

東京都品川区でのおとり捜査で現行犯逮捕 薬物事件に強い弁護士が接見

麻薬密売人Aを逮捕するため,麻薬取締官は身分を隠して,Aに麻薬を売ってほしいともちかけ,Aから麻薬を購入しました。
そこで,麻薬取締官は,Aを麻薬取締法違反の「営利目的譲り渡し」で現行犯逮捕しました。
翌日,薬物事件に強い弁護士がAと接見しました。

~麻薬取締法違反~

麻薬取締法違反は,正式名称「麻薬及び向精神薬取締法違反」といいます。
その64条の2第2項で「ジアセチルモルヒネ等」の営利目的による譲り渡し,譲り受け,所持等を,66条2項でそれ以外の麻薬の営利目的による譲り渡し,譲り受け,所持等を処罰する旨定めています。

64条の2第2項の法定刑は「1年以上の有期懲役(最高20年),又は情状により1年以上の有期懲役及び500万円以下の罰金」,66条2項は「1年以上10年以下の懲役,又は情状により1年以上10年以下の懲役及び300万円以下の罰金」と定められています。

~おとり捜査~

麻薬取締官は,いわゆる「おとり捜査」によってAを逮捕しています。

おとり捜査とは「捜査機関又はその依頼を受けた捜査協力者が,その身分や意図を相手方に秘して犯罪を実行するよう働きかけ,相手方がこれに応じて犯罪に出たところで現行犯逮捕等により検挙するもの」と解されています。

法律上明確に規定されているわけではありませんが,判例では「機会があれば犯罪を行う意思があると疑われる者を対象におとり捜査を行うことは,刑事訴訟法197条1項に基づく任意捜査として許容される」としています。

この機会があれば犯罪を行う意思があると疑われる者を対象に行われるおとり捜査を「機会提供型」,犯意を発生させて犯罪を実行させた者に対するおとり捜査を「犯意誘発型」といい,機械提供型は任意捜査の範囲内で許容されるとされています。

ご自身が「おとり捜査ではめられた」と思われる方は,一度,接見の際に弁護士に相談してみてください。
場合によっては,そのおとり捜査は違法かもしれません。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は,薬物事件などの刑事事件を専門に取り扱う弁護士事務所です。
フリーダイヤル0120-631-881で,24時間いつでも接見無料法律相談を受け付けています。
東京都大井警察署への初回接見費用 37,300円)