【国際郵便での密輸事件】 警視庁東京空港警察署に逮捕されたら弁護士

2018-12-17

Aさんは外国の知人に郵便を送るよう依頼し,自宅で国際郵便を受け取った。
このとき警視庁東京空港警察署の警察官が来てAさんは逮捕された。
郵便の中身にはお菓子が詰まっていた。
実は、国際郵便にはもともとコカイン約200グラムが入っていたが、東京税関羽田税関支署の税関検査で発見され、コカインの代わりにお菓子が入れられ、警察が追跡捜査(コントロールドデリバリー)をしていた。

麻薬事件の法律

麻薬及び向精神薬取締法、麻薬特例法などでは、麻薬の輸入などが処罰され、営利目的や業務として行った場合にはより重く処罰されます。


麻薬事件の争点

多くの事件で問題となるのが故意の有無-例えば「輸入した物がコカインと分かっていたかどうか」です。
一般論として、この点を争うのは非常に難しいです。現にコカインがあるのだから分かっていただろうとなってしまうからです。
もっとも、弁護士の主張次第では「コカインだとわからなかった」、「他の薬物だと思った」という主張が認められる可能性があります。
後者の場合、犯罪自体は成立しますが、より軽い刑で済む場合があります。
また、Aさんのように、途中で中身を抜き取られたがコカインだと思って荷物を受け取った場合、実際にはコカインを受け取っていないにもかかわらず麻薬特例法違反として処罰されることになります。

麻薬輸入事件の量刑

麻薬の輸入は非常に重い量刑となっており、初犯でも執行猶予が付かず、いきなり刑務所に行かなければならないケースが非常に多いです。
また、懲役刑に加え罰金刑が併科される場合も多く、数百万円の罰金が科されることも少なくありません。
加えて、営利目的があればさらに重くなります。仮に薬物がヘロインとなると裁判員裁判となります。


弁護士を入れる意味

仮にAさんが、「私は知らなかった」、「コカインとは思わなかった」という主張をしていくためには、必ず弁護士が必要となります。
Aさんがこうした事情を必死に訴えたところで警察官が聞く耳を持たないことが非常に多いからです。
弁護士が入ることで捜査官に対して訴える内容を整理し、Aさんの主張を書面にして提出することができ、これは後の裁判でも重要な証拠となります。

麻薬輸入事件でお困りの方、ご家族やご友人が薬物事件で逮捕された方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
初回相談料:無料
警視庁東京空港警察署までの初回接見費用:38,000円
お問合せ先:フリーダイヤル 0120-631-881