大麻所持事件と弁護士の面会(接見)

2022-01-22

大麻所持事件と弁護士の面会(接見)について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。 

Aさんは東京都新宿区の路上で警察官から職務質問を受け、小銭入れの中に大麻樹脂を隠していたのを発見されました。
Aさんは警視庁新宿警察署の警察官に、大麻取締法違反で現行犯逮捕されました。
逮捕の連絡を受けたAさんの妻は警察署に行きAさんと面会をしようと思いましたが、警察官に「面会はできない」と言われ途方に暮れています。
(フィクションです)

~大麻取締法違反の大麻とはどのようなものですか~

大麻とは、大麻草およびその製品、大麻樹脂をいい、大麻草の成熟した茎およびその製品、大麻草の種子およびその製品は除きます(大麻取締法第1条)
薬理効果としては、中枢神経に作用し、多幸感をもたらす反面、衝動的に興奮状態となり、感情の不安定から暴力的な行動をとることがあります。
慢性中毒では、呼吸器の障害、頭痛、睡眠障害などがみられます。
大麻には、草や葉っぱ、マリファナと呼ばれる乾燥大麻、ハシッシュやチョコレートとも呼ばれる大麻樹脂、ハシッシュオイルと呼ばれる液体大麻があります。

~大麻取締法違反とはどのような罪ですか~

条文は
大麻を、みだりに、所持し、譲り受け、又は譲り渡した者は、5年以下の懲役に処する。
営利の目的で前項の罪を犯した者は、7年以下の懲役に処し、又は情状により7年以下の懲役及び200万円以下の罰金に処する。
前2項の未遂罪は、罰する。
(大麻取締法第24条の2)
とされています。

また、大麻の使用については罪とはなりませんが、大麻使用のための大麻所持、大麻譲り受け、大麻譲り渡しと密接に関わります。
また先に述べた通り、大麻草の成熟した茎およびその製品、大麻草の種子およびその製品は大麻取締法の範囲からは除きます。
これは「成熟した茎や種子の部分は有害性がほとんどない」として規制対象から外されたためです。
日本では大麻草の茎の部分は麻織物や麻縄に、種子は七味唐辛子に使用されるなどして親しまれています。

~逮捕された後の面会について~

逮捕された後は、逮捕の段階では基本的に面会はできません。
更に検察に事件が送致され、勾留が決定した時に同時に接見禁止決定がされると、面会や手紙の差入も禁止されます。
そのまま接見禁止決定が解除されることなく、身柄解放もされることがなければ、事件が終わるまで面会はできません。
しかし、弁護士ならば逮捕後すぐに接見(面会)が可能ですし、接見禁止決定がされた場合でも接見や手紙の差入ができます。
また刑事事件に強い弁護士は、接見禁止決定を取り下げたり、留置場から身柄を解放するための活動を行います。
逮捕されたご家族と面会ができずお困りの方は、ぜひ刑事事件に強い弁護士にご相談ください。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、年間多数の大麻取締法違反事件への対応をしてきた刑事事件専門の法律事務所です。
ご家族やご自身が大麻取締法違反事件で話を聞かれることになった、または逮捕されて面会がしたいとお困りの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。