神戸市灘区 神戸税関で覚せい剤密輸事案を検挙 弁護士接見

2018-09-12

神戸市灘区 神戸税関で覚せい剤密輸事案を検挙 弁護士接見

Aさんほか2名は,覚せい剤約193キログラム(末端価格約135億円相当)を密輸したとして,兵庫県灘警察署覚せい剤取締法違反(営目的輸入罪)で逮捕されました。
神戸税関が神戸港に陸揚げされたコンテナに対しエックス線検査を実施したところ,鉄鉱石に見せかけた石の中に覚せい剤とみられる薬物が埋め込まれていたとのことです。
(フィクションです)

~ 税関職員 ~

覚せい剤をはじめとする薬物の大半は外国から密輸されたものだと言われています。
よって,覚せい剤をはじめとする薬物の密輸事案では,その捜査範囲は国,県をまたいだ広域的なものにならざるをえず,よって,捜査に関与する機関も警察のみならず,厚生労働省が所管する各地方厚生局の麻薬取締部(麻薬取締官,通称:麻取),国土交通省が所管する海上保安庁(海上保安官),財務省の所管する地方支分部局としての税関(税関職員)と多岐にわたることが多いです。
このうち税関は,関税及び内国消費税等の徴収,輸出入貨物の通関,密輸の取締り,保税地域の管理などを主たる目的・業務とする国の行政機関で,兵庫県(その他に,中国(山口県を除く)地方,四国地方)を管轄するのは神戸税関です。

税関職員は,関税法の定まる犯則事件を調査する権限を有し,犯則嫌疑者,参考人に対する出頭要求,質問,これらの物の所持物件等の検査,令状による臨検,捜索,差押え等刑事訴訟法上の捜査手続と類似した種々の権限が認められており(関税法119条,120条,121条,123条),さらに,関税に関する行政目的を達するため,質問権,検査権等の権限も認められています(関税法105条1項)。
税関は,薬物の密輸事案では,これらの権限に基づいてエックス検査装置や麻薬探知犬を使って,覚せい剤などの密輸摘発に繋げています。
特に,エックス線検査装置は,荷物・貨物を開披せずに内容物を確認できることなどから検査時間の短縮にもつながり,薬物の密輸事案においては大いに活用されているとのことです。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は,覚せい剤などの薬物事件をはじめとする刑事事件専門の法律事務所です。
薬物事件,その他の刑事事件でお悩みの方は0120-631-881までお気軽にお電話ください。
兵庫県灘警察署までの初回接見費用:35,600円)