薬物掲示板の開設者を逮捕 東京都町田市で弁護士が刑事裁判

2017-01-25

薬物掲示板の開設者を逮捕 東京都町田市で弁護士が刑事裁判

警視庁町田警察署は、ネット上で薬物掲示板を運営していた開設者Aさんを、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕しました。
この薬物掲示板は、多くの密売人に利用されており、以前から警察が詳しく調べていました。
警察官の取調べに対してAさんは、黙秘を貫いています。
(フィクションです)

~薬物掲示板の開設者を有罪にすることはできるか?~

ネット上の薬物掲示板では、様々な人が匿名で書き込みをし、違法薬物を取引するきっかけにしているようです。
ネットを通じて知り合った人同士が、覚せい剤などの違法薬物を取引する行為が犯罪となることは、すぐご理解いただけると思います。
今回は、こうした人達のネットでの出会いをサポートした人の刑事責任について考えてみましょう。

薬物掲示板を開設・運営している人は、直接取引に関わっているわけではありません。
しかし、法律で規制しようとしている違法薬物の取引を助長する行為は、法律が守ろうとする社会の利益を害するものと評価できますから、こうした行為も処罰対象となります。
法律上、犯罪を容易にする犯罪類型のことを幇助犯と言い、薬物掲示板を運営していた場合には、幇助犯が成立する可能性があります。
上記のAさんの場合、違法薬物の売買を幇助していたわけですから、覚せい剤営利目的譲渡罪の幇助犯にあたると考えられます。

さて、薬物掲示板が違法薬物の取引を容易にするものであることは、当然にわかるものだと思われるかもしれません。
ですが、薬物掲示板の書き込みが実際の違法薬物の取引に結びついたかどうかは、掲示板の書き込みだけではわかりません。
薬物掲示板の存在が違法薬物の取引を容易にしたと立証することは、実は非常に難しいことがわかると思います。
そこにある書き込みが覚せい剤の取引につながっていなければ、覚せい剤取締法違反の犯罪を容易にしたとは言えません。
仮に薬物掲示板の開設者が刑事裁判にかけられた場合、この点は大いに争点となる可能性が高いでしょう。

刑事裁判をする場合には、刑事裁判に強い弁護士に弁護してもらいたいものですよね。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士は、全員刑事事件専門の弁護士です。
薬物掲示板の開設者だという方のご相談もお待ちしております。
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