無罪主張なら弁護士へ…福岡県小郡市のMDMA事件で逮捕にも

2017-07-23

無罪主張なら弁護士へ…福岡県小郡市のMDMA事件で逮捕にも

福岡県小郡市在住の20代女性のAさんは、勤め先の部署が新しく変わり、ストレスがひどいという話をしたところ、同僚のBさんが、「元気が出るよ」と錠剤をくれました。
ビタミン剤か何かだと思ったAさんは、その錠剤をもらい、服用していました。
すると、ある日突然、福岡県小郡警察署の警察官がやってきて、BさんとAさんは、麻薬及び向精神薬取締法違反逮捕されてしまいました。
Aさんは何が何だかわかりませんでしたが、どうやらBさんからもらった錠剤が、MDMAだったようです。
(フィクションです。)

~MDMA事件と無罪主張~

MDMAとは、正式名称をメチレンジオキシメタンフェタミンという、合成麻薬のことで、覚せい剤に似たような興奮作用や、幻覚作用があるとされており、別名「エクスタシー」とも呼ばれています。
MDMAの薬理作用は、視覚、聴覚を変化させる反面、不安や不眠などに悩まされる場合もあり、使用を続けると錯乱状態に陥ることがあるほか、腎・肝臓機能障害や記憶障害等の症状も現れることがあります。(警察庁「薬物乱用のない社会を」より)
MDMAは、麻薬及び向精神薬取締法で所持や使用を禁止されており、違反して所持や使用をした場合は、7年以下の懲役に処せられてしまいます。

上記の事例のAさんは、自分がもらった錠剤がMDMAだということに気づかず、服用してしまいました。
たしかに、事実だけ見れば、AさんはMDMAを使用していますから、麻薬取締法違反のように思います。
しかし、AさんはMDMAを使用しているという認識がなく、つまり、犯罪を行うという意思や認識である故意がなかったということとなります。
犯罪は、故意がなければ成立しませんから、Aさんについては、麻薬取締法違反が成立しない可能性があります。
ですが、刑事事件はケースバイケースで、もしもAさんが、「この錠剤、もしかしたらMDMAかもしれないけれど使ってしまおう」と考えていた場合は、故意があると判断されてしまうかもしれません。

このような刑事事件の機微については、専門家である弁護士に相談することが一番です。
薬物事件にかかわってしまったものの無実を証明したいという方、自分のしてしまったことが犯罪なのかもしれないと困っている方は、一度、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士まで、ご相談ください。
福岡県小郡警察署への初見接見費用は、0120-631-881までお問い合わせください。