所持品検査について弁護士に相談…兵庫県芦屋市のMDMA事件で逮捕なら

2017-06-24

所持品検査について弁護士に相談…兵庫県芦屋市のMDMA事件で逮捕なら

ある日、兵庫県芦屋警察署の警察官Kさんが兵庫県芦屋市内を巡回中、足取りのおかしいAさんを見かけたため、職務質問を開始し、所持品検査として持っているカバンの中身を見せる様に言いました。
しかし、Aさんがこれを頑なに拒んだため、怪しいと思ったKさんはカバンをAさんから無理やり奪い取り、中を探って確認しました。
これによって、Aさんが麻薬の一種であるMDMAを所持していたことが発覚し、Aさんは、麻薬及び向精神薬取締法違反の容疑で逮捕されてしまいました。
Aさんは、初回接見に来た刑事事件を専門にしている弁護士に対し、今回の所持品検査で違法捜査があったのではないかと相談しました。
(フィクションです。)

~所持品検査と違法捜査~

MDMAは合成麻薬の一種で、麻薬及び向精神薬取締法によって使用や所持が禁止されています。
これに違反してMDMAを所持した場合には、7年以下の懲役に処されます(営利目的の場合はさらに重くなります)。
Aさんは、現に法律に違反した、MDMAの所持という行為をしてしまっているため、適切な刑の下で処罰されなければなりません。

しかし、犯罪者を罰する為ならば、何をしてもいいと言うことはありません。
所持品検査を行うことは、確かに認められていますが、一定の限度を超える場合には捜索差押許可状などの令状が必要になります。
上記の例のように、カバンを無理やり奪い取り、中を探るような行為は、令状が必要な範囲の捜査と考えられますので、違法捜査であると認められる可能性があります。

適正な手続きの下で裁判を受けることは、被告人の方の権利ですし、違法な捜査を許容しては、将来における違法捜査を助長してしまう恐れがあります。
所持品検査や取調べにおいて感じた不安は、弁護士に相談してみましょう。
そして、もしも違法捜査である場合は、そのことをきちんと主張してもらいましょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、刑事事件を専門に取り扱う弁護士が在籍しています。
兵庫県での麻薬及び向精神薬取締法違反で違法捜査にお悩みの方はぜひ弊所までご相談下さい。
(兵庫県芦屋警察署への初回接見35,500円)