京都市山科区の覚せい剤事件 無罪主張をする刑事専門の弁護士

2018-04-29

京都市山科区の覚せい剤事件 無罪主張をする刑事専門の弁護士  

Aさんは,覚せい剤取締法違反京都府山科警察署逮捕されました。
Aさんは,接見に来た弁護士に,「覚せい剤を使った覚えはない」などと無罪を主張しています。
(フィクションです)

~覚せい剤使用罪と故意~

覚せい剤使用罪は故意犯,すなわち,犯人がその物を覚せい剤であると認識し(①覚せい剤に対する認識),自らの意思で体内に摂取した(②使用についての認識)と言えなければ成立しない犯罪です。

しかし,①の認識の程度については,必ずしも「覚せい剤である」という確定的な認識である必要はなく,「覚せい剤かもしれない」」「違法な薬物かもしれない」「何か怪しいだ」などという程度の認識でも,①の認識ありとされてしまいます。

~覚せい剤使用罪と無罪主張~

覚せい剤使用罪での無罪主張として,②の認識を否認するケースがあります。
具体的には,「知らない間に飲み物の中に混入されていて,それを飲んでしまった」とか「寝ている間に誰かに注射された」などと言った無罪主張です。

この点に関し,過去に被告人が同様の無罪主張した裁判で,裁判所は「覚せい剤が体内から検出された以上,「特段の事情」がない限り,覚せい剤を使用したことが推認される」と判示しました。
通常,日常生活で覚せい剤成分を摂取することはあり得ないから,体内から覚せい剤が検出された以上は,②自らの意思で覚せい剤を使ったと推認するというのが裁判所の考え方です。

ただ,あくまで「推認」ですから,反証の余地はあります。
弁護側としては,「特段の事情」の存在を主張していくことで,裁判所に②に関し合理的疑いを生じさせ,無罪判決の獲得を目指します。
実際に,「特段の事情」が認められて無罪判決を獲得した裁判例もあります。
しかし,そのハードルは高いため,仮に裁判で無罪主張をするなら,事前に弁護士と綿密に打ち合わせる必要があるでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所には、覚せい剤取締法違反等の薬物事件を専門に取り扱う弁護士が所属しております。
覚せい剤取締法違反等で逮捕され裁判にかけられたが,無罪主張をしたいなどとお考えの方,その他でお困りの方は,ぜひ一度弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所へご相談ください。
京都府山科警察署への初回接見費用 36,900円)